「産褥期の過ごし方」
◆ 産後の入院。1週間では長い?
これまでは、産後の入院というと、ほとんどが1週間でした。しかし、最近は、もっと短くなる傾向にあります。だいたい、4日から5日です。あまり変わらないように思うかもしれません。しかし、赤ちゃんを産んだ直後の2,3日の違いは、あんがい大きいものです。
では、なぜ、産後の入院が短くなってきたかというと、体の回復に対する考え方が変わってきたからです。現在は、できるだけ早く離床する方が、ママの体の回復を促すと考えるようになっているのです。
最近は、病院によっては、出産の翌日に、もう産褥体操を始めるところも出てきています。赤ちゃんの抱っことか授乳の練習を開始する病院もあります。
ただ、こうした早期の取り組みは、あくまでも、ママが元気である場合に限られます。無理をしてまで取り組むべきことでないのは、いうまでもありません。
出産して4,5日で退院したら、ママは赤ちゃんの世話を中心とした生活を送ることになります。赤ちゃんが母乳を飲んだり、お昼寝をしたり、おしっこをしたり、といったリズムに徐々に慣れていきましょう。そして、ママ自身の身の回りのことを処理する余裕も持てれば、これはもう最高です。
◆ お風呂はいつから?
通常、シャワーは、出産の翌日から許可されます。というのも、出産後は、汗をかきやすくなりますし、悪露をはじめとして、皮膚もなにかと不潔になりやすくなるので、シャワーくらいは、すぐにでも浴びるべきだからです。
髪の毛も不潔になりますから、シャンプーをしたいところですが、これも、2日目からはOKです。
しかし、入浴(湯船に入ること)は、もう少したってからです。入浴は、通常、1ヶ月健診の後に許可されます。なぜなら、産後、膣には小さな傷がたくさんできていて、この傷に細菌が入りやすくなっているからです。感染症を防止する意味で、入浴は、当面おあずけになります。
◆ 布団・ベッドのすぐ横で
昔の人は、産後の21日目を「床上げ」と呼び、この日に布団を上げて、普通の生活に戻る目安としていました。この目安は、現代でもだいたい当てはまるようです。ただ、現代は、もう少し早く活動を始める傾向にあります。産後3週目に入って、すぐに家事を始めたり、買い物に行く人もいます。
もちろん、早期の活動開始は、体調によりきりです。疲れを感じているのに家事をしたりするのは、やってはいけないことです。したがって、すくなくとも、産後の2週間くらいは、いつでも横になって休める態勢で生活しましょう。
なお、「床上げ」が終わって、家事などを開始するにあたり、注意すべきこともあります。それは、体に負担のかかることは避けること、この1点に尽きます。遠出をしたりしない、拭き掃除はしない、といった心がけが大切です。こうしたことは、1ヶ月健診が終わってからにしましょう。
◆ 産後のセックスはいつから?
一般的に、1ヶ月健診で、医師から「普通の生活に戻っていいですよ」といわれたら、性生活の再開OK、と思ってけっこうです。
産後のセックスの2条件は、(1)悪露の終了、(2)子宮の完全回復、この2つです。会陰切開をしている人は、切開の傷が癒えることも条件です。
以上は、身体的な条件ですが、なかには、育児の疲れでとてもそんな気になれない、というママもいるでしょう。こうしたことは、はっきりと、ただし角を丸めた言葉遣いで、夫に伝えましょう。コミュニケーションが大事です。
産後のセックスを再開したものの、まだ2人目は早いという夫婦は、避妊を忘れないように。
(「 産褥期の過ごし方 」の記事 終わり )
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